オンラインイベントが新しい顧客を拾い上げていく

2020年からオフラインでのイベントに関し、多くのイベント主催者はこの状況下での開催方法を様々に考え、そして実際に開催してきました。人数制限をしたり、実際の販売席数に対してキャパシティが二倍以上の席数の会場を用意したり、はたまた観客は入れずにリアルタイムの配信を行ったりと、方法は様々です。

今回はこうした中、もともとはオフラインで開催されていた『リアル脱出ゲーム』のオンライン版から見る、新しいサービスの可能性について考えてみたいと思います。

目次

脱出ゲームとリアル脱出ゲームについて

脱出ゲームとは密室から脱出するゲームで、英語では『Escape Game』『Room Escape Game』などと言います。マウスによるポイント&クリックでアイテムを集めたり、謎・暗号を解いて脱出を目指すタイプのゲームを指します。そのゲームを、リアル(現実世界・三次元)で行うことで人気を博したのが、『リアル脱出ゲーム』です。

リアル脱出ゲームは、舞台が様々に設定されています。ある時はレストラン、ある時はマンションの一室、またある時は地下鉄など、特定の店舗で開催するものもあれば、全国のホールやスタジアム、地域との連動等々で開催するものもある、イベント参加型のアトラクションです。友人と参加するだけではなく、見ず知らずの人とその場で協力しあうというわくわく感なども、人気の理由のようです。

※リアル脱出ゲームは株式会社SCRAPの登録商標です。

オンラインに舞台を移すことで、新しい価値を生みだした

リアル脱出ゲームはどうしても三密となるため、オフラインでの開催はむずかしく、舞台をオンラインに移さざるを得なくなりました。Zoomを使ったリアルタイムでのオンライン『リアル脱出ゲーム』は、1枚あたり1万3500円のチケットが相次いで完売というほど人気が出ました。

Zoomで参加というリアルタイム性を一つの魅力としていく一方、指定されたURLからWEBブラウザで謎解きに参加する形式もあります。あらかじめ一緒に参加すると決めたメンバー同士が日程を調整し、同時にWEBブラウザから参加するものです。これは、WEBブラウザで動画を確認しながら、参加者同士は別のオンラインツール(Zoom、Skype、LINE、mocriなどどんなものでもOK)で会話をして共に謎を解いていきます。

『リアル脱出ゲーム』とは異なり、最初から仲間同士で参加ができるため、リアル脱出ゲームへの参加自体を目的とするのではなく、コミュニケーションツールの一つとしてこのコンテンツを選ぶ選択肢が、これにより生まれました。

オフラインでは参加をしようと思わなかった層が、これを友人と繋がるためのツールとして選ぶことにより、新しい価値が創生されたのです。

会えない友人と繋がるためのサービス、という可能性が生まれた

ワクチンが全国民に行き渡り、その効果がある程度見えてくるまでは、私たちの生活は当面このままでしょう。しかし、その中であらゆる世代がオンラインで繋がることに前向きになってきている現状があります。今回紹介した『リアル脱出ゲーム』は、そうしたオンラインで繋がっている社会を前提としたサービスです。

オンラインで繋がるためのツールの提供はある程度行き渡った今、企業はそのツールを活用し、今までのサービスに「オンラインでなら会える」「会えない友人と繋がる」という付加価値をつけていくことで、同じサービスでも新たな顧客への可能性が生まれてくるのではないでしょうか。

これまで距離により会えない友人がいたときに繋がるためのツールは、それ自体をサービスと呼び、繋がることだけが価値でした。それが、今やサービスがツールとなり、もともと「繋がること」が目的だったわけではないものが「繋がるためのサービス」となっていく、そうした時代が始まっています。

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この記事を書いた人

株式会社ドゥ・ハウス
DOさん事業部 専任マネジャ
聞く技術研究所 所員

一人暮らしを満喫する40代。
ヨーロッパを中心に旅をしながら、各地域のスーパーマーケットをチェックするのが趣味。

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