使う人の生活と共に時を刻む手巻き腕時計。子どもが大きくなってきた今、再び使い始めました

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祖父の真似をして

子どもの頃、学校から帰ってくると冬はコタツに入ってミカンやピーナッツを食べながら、夏はアイスをかじりながら今は亡き祖父とたわいもない話をする時間が大好きでした。 祖父は家にいる時でもシルバーのオメガの腕時計をずっとしていたので、家には他にも掛け時計やTVの時計があるのにどうして取らないのか不思議でした。 「おじいちゃん、何でその腕時計はずさないの?」 「これはね、手巻き時計といってつけてないと止まっちゃうんだ。」 つける人が動いてないと止まっちゃうなんて何か大変そうと思いながら、その時計を買った時の話になりました。 「おじいちゃんが若い頃、最初にもらったお給料と次の月のお給料2ヶ月分で初めて買ったんだ。オメガは憧れの時計だったから、自分の為に一生使おう、仕事頑張ろうと思ってね。」 何でオメガが憧れの存在になったのか?今となっては聞けないのですが、50年以上祖父と共に過ごし、時を知らせてきたその存在は素敵でオメガってかっこいい!と思うようになり、自分もいつか働いた時は初任給と何ヶ月分かかっても真似しようと決めました。

そして数十年前、本当に真似しました

20150909_173602 大きな体の私はゴツゴツした存在感のある時計をつけたいと思っていたので、迷いなく男性用から選びました。 仕事で不安な気持ちを振り払ってくれるようなかっこよさのある大人な黒の文字盤と、しっかりしていてたくましさと輝きのあるベルト、今思うと自分自身をそんな風に見せたかったのかもしれません。

下の子が小2になり、子どもたちから少しずつ手が離れつつある今

働いていた時は、職場に時計がなかったので毎日のようにつけていました。 その後、結婚を機に仕事を辞め、子どもが生まれてからは子どもを抱っこするには腕時計が邪魔になり、しばらくつけられない期間がありました。電池が止まった訳でなく、つける人と一緒でないから止まっているというのが寂しくもあり、待っていてくれるようでもあり…! 子どもが成長した今、抱っこをする機会が減った代わりに再び腕時計がつけられるようになりました。(これはこれでちょっと寂しいのですけどね…) 携帯が見れない状況の時、行き先に時計がない時、バックの中の携帯がなかなか見つからない時、腕時計は探す事なく時間を知れるのでやっぱり便利です。好きな時計なら尚更、つい見たくなります♪ 主婦なのでちょっと買い物に行くのにわざわざオメガというのもなんなのですが…、祖父の時計のように、これからの私の時を一緒に刻んでいけたらなと思っています。     

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