私は妙に心配性なので、防災用品に関しては、便利と聞くとつい買っていました。ただ、どんどん入れたい物が増えるので、気がつけば我が家の非常持ち出し袋はまるで舌切り雀のおばあさんの大きなつづら状態になり、置き場所も玄関わきの棚の一番広い場所から寝室のクローゼットになっていました。落ち着いて考えてみるとこれでは本末転倒なので、心配性な私も納得できる内容でコンパクトな防災セットを探し、見つけたのが専門家の目線で選ばれた『THE　SECOND　AID　（ザ・セカンド・エイド　いのちを守る防災ボックス）』です。

THE　SECOND　AID　（ザ・セカンド・エイド）とは

販売元の高進商事（株）の社長さんご自身が東日本大震災で被災された経験をもとに商品を選ばれているので、私が手当たり次第に集めた防災用品とはまるで違い、コンパクトなのに充実の品ぞろえです。A4サイズより少し大きめな厚さ約11センチの百科事典のような白い箱を開けると、薄い本と【FOODS】と【GOODS】に分けられた二つの箱があります。

本の表紙には、「災害があったらすぐに読む本」と書かれていますが、中身は、緊急時にすべき行動や、救急法、代替え用品の作り方など多岐にわたり、最後のほうには、自分の情報などを書き込むページもあります。本の前書きにも、「本当に災害が来てしまう前に、何度もこの冊子を読み直しておいてください。」と書かれていますが、私も何度も読み、自分や家族の情報を書き込んでいます。前もって読んでいてもとっさの行動には結びつかないかもしれませんが、読むと心配性の私でも頭が整理されるので安心できますし、非常時こそ色々なことを知りたいと思うので、この本は本当に嬉しかったです。

二つの箱は、非常食・飲料水のセットが入った【FOODS】の箱と防災備品類・トイレ・衛生用品セットが入った【GOODS】の箱です。【FOODS】の箱には、サツマイモの甘煮・飲料水・先割れスプーン・ストローが入っています。【GOODS】の箱には、着用型携帯ブランケット・クリップ付えんぴつ・マッチ付ローソク・マスク・トイレキット・おしり拭き・大判の濡れタオルが入っています。どの商品も本当に使う人の身になって選ばれていますが、私が特に感動したのは、大判の殺菌された濡れタオルです。ウェットティッシュではなくて、本物のタオルなので使用後のゴミも出ませんし、使い途がぐっと広がりそうです。 全てを広げるとこれだけの品数ですが、収納すれば、前述のA4サイズぐらいの箱にピタリと収まり、玄関わきの棚にすっきり置けます。今は、本だけは何度も読みたいので箱の上に出して置いています。私が自分で集めた防災用品に対しては、欲張りすぎてみっともないよねと否定的だった娘や夫からも、これならすっきりしているし、必要な物がきちんと入っていていいねと褒められました。非常時には箱のままリュックにポンと入れることが出来ますし、普段の生活でも見た目がおしゃれで場所をとらない充実の防災セットに大満足しています。