5.サンプリング方法1 街頭サンプリング
ターゲットがいる「街や駅」で配布

サンプリングの中でも最もメジャーのものの1つに駅前や学校前などの路上でサンプリングする方法があります。これを街頭サンプリングや路上サンプリングなどと呼びます。街頭サンプリングをするときには、

  • どこでサンプリングするのか
  • 何をサンプリングするのか
  • 誰がサンプリングするのか

などが考えるべき要素になってきます。

サンプリングする場所

サンプリングする場所は、商品ターゲットやサンプリング対象者から考えていきます。例えば、大学生がターゲットの場合には、大学の校門の前、大学が集まる駅の前などが考えられます。ビジネスマンがターゲットの場合には、ビジネスマンが集中する、東京駅・大手町駅・新橋などビジネス街で、通勤時間帯を狙ってサンプリングを行うことにより、ビジネスマンに直接アプローチできます。

主婦がターゲットの場合には住宅地の商店街、OLがターゲットの場合には有楽町や銀座などでのサンプリングが考えられます。
そして、配布時にターゲットを絞り込みすることも可能です。男性のみ、30代のみなどのターゲティングも可能です。これはサンプリングするスタッフ目視での判断になります。

街頭サンプリングは、サンプリング箇所にいることでターゲティングが効率的な場合には積極的に使用したい手法になります。先の例でいえば、大学生にアプローチする場合には大学の門の前が最も効率的かもしれません。

しかし、駅前などの場合には、どんなにターゲットに合わせて駅を絞り込んでも、駅前は様々な人が通るためターゲット外の人にわたってしまう可能性も高くあります。いくら優秀なスタッフがサンプリングを行っていても、通勤時間帯の早足であるく人達の中から瞬時にターゲットを絞り込むのは難しいものです。

街頭サンプリングする際に必要な申請

また、路上でサンプリングするためには、管轄警察署にて道路使用許可を取る必要があります。道路使用許可とは、本来通行のために使用する道路を、別の目的で使うために必要な申請です。警察で交通の妨げにならないかどうかを判断し、問題なければ許可が下りるというものです。そのため、道路を占拠するような規模でのサンプリングは許可が下りません。たとえば、渋谷駅を100人のサンプリングスタッフでジャックするようなことはおそらく許可がおりないと考えられます。

何をサンプリングするのか

街頭サンプリングで配れるものはどんなものがあるのでしょうか?先に述べた道路使用許可を取る際に、配布物も警察に提出する必要がありますが、許可がおりるものであればどんなものでも配布することが可能です。チラシ1枚から、試供品サイズのもの、缶コーヒーやお菓子の現品なども配布可能です。

チラシを配りたいと考えたときには、街頭サンプリングが最適なことが多くあります。なぜなら、チラシのみをサンプリングしてくれる施設や店舗は多くはないためです。
街頭サンプリングでは、商品や試供品をサンプリングすることも可能です。リーフレットを同梱することで、商品理解を深めてもらえるようにするのが一般的です。チラシに比較すると、受け取ってくれる人が増え1時間当たりの効率は良くなります。

街頭サンプリングの代替手段

何らかの事情で街頭サンプリングが難しいとき、(例えば、ターゲットが集まる街や駅が特定しにくい、広範囲でサンプリングしたいなど)の時には、下記の手法が考えられます。

<街頭でのチラシ配布に代わる手法>
当社では聞くプロモーションというネットを使った方法で情報を伝えるサービスを行っています。ターゲティングがピンポイントの場合(特定の大学、特定の駅を使う人)には難しいのですが、広く情報を提供したい(例えば、大規模な交通規制のお知らせや、エリア限定商品のプロモーションなど)場合に適しています。詳細は別途記載したいと思います。

<街頭での商品・試供品サンプリングに代わる手法>
当社では、ルートサンプリングやWEBサンプリング、店頭購入型サンプリングを展開しております。

街頭サンプリングのコストメリット

なお、路上サンプリングは、単価が安いと思われることが多いのですが、必ずしもそうではありません。配布するものにもよりますが、1時間当たりに配布できる量はそこまで多くはなく、ルートサンプリングなどと比較して必ずしも安いというわけでもありません。