インフレがGDPを押し上げる【月刊よげんの書2023年8月:よげん6】
現在日本はインフレに見舞われている。経済状況が悪くなる人もいるだろうが、実はインフレは成長でもある。内閣府の資料によると、4~6月期のGDPは実質年率6.0%増した。6%という数字は日本ではめったにない。名目成長率の伸びも加速し、名目では…
2023.11.14
現在日本はインフレに見舞われている。経済状況が悪くなる人もいるだろうが、実はインフレは成長でもある。内閣府の資料によると、4~6月期のGDPは実質年率6.0%増した。6%という数字は日本ではめったにない。名目成長率の伸びも加速し、名目では…
2023.11.14
双眼鏡の売り上げが好調だ。特に人気なのが手ぶれ補正機能を搭載した高機能機種。後押ししているのはアウトドアブームではなく、コンサートや観劇などエンターテインメント市場の拡大だ。価格コムのトレンド情報によると、一番シエアが高かったのは3万5千円以上の双眼鏡だった。推し活に…
2023.11.13
「スウィフトノミクス」とはテイラー・スウィフト経済学のことだ。テイラー・スウィフトが動くと、同じようにお金が動くことから名前が付いた。彼女が2023年3月から始めた世界公演は、1年半の期間中に約1400億円の記録的な売り上げが見込まれる。先行する米国ではインフレが起こるなど、多大な経済効果を…
2023.11.09
スペパとは、スペースパフォーマンのこと。コロナ禍の中で趣味が増えた人が多く、スペースを有効に使おうというきっかけになっているという。新型コロナ禍でトランクルーム需要が急増し、2019年比で7%も価格が上昇している。趣味や保管目的での利用が増え、都心部にある…
2023.11.08
脱炭素のためのカーボンリサイクルが脚光を浴びている。回収したCO2を原料として化学品を製造する技術は「CCU」と呼ばれる。厄介なCO2を有用な原料に変える技術で長い間取り組まれているテーマでもある。しかし、炭素と酸素を引き剥がし、別の物質に変えるには多くのエネルギーがいるのが課題だった。その課題解決のキープレイヤーとして、微生物の…
2023.11.06
近年、アジア、南欧、米国南部の人口の多い地域では、40℃あるいはそれに近い気温が長期に渡って続くような酷暑が日常化している。世界の平均気温は7月に過去最高を更新した。世界気象機関のターラス事務局長が「酷暑は新常態になった」とも発表した。猛暑が経済や社会に与えている深刻な影響がみえてきた。
2023.10.30
輸入、円安も重なり、かなり高騰している。畜産農家は非常に苦しい状況にある。その問題を解決するために、竹から作ったエサに注目が集まっている。竹を細かく砕き、乳酸菌を混ぜ込んで発酵させると豚が食べられる餌になるのだ。竹からつくる餌は食物繊維が豊富で腸によく…
2023.10.25
海外では企業が経営している大規模農業も多いが、日本では個人経営の農家が多い傾向にあった。そのため、個人を保護する施策が多くあったが、それが緩和され、企業が参入できる状態になっている。農林水産省の統計によると、2017年以降、個人経営の農家が減る一方で企業経営の農業が拡大しており…
2023.10.23
値上げも大きいと思うが、鶏、豚、牛など、肉の消費量がマイナスに転じたと農畜産業振興機構が発表した。つまり、生活者の肉の消費量が減っているのだ。また、肉の在庫も12カ月連続で前年を超えているとの統計もある。インフレ、値上げ、円安などの理由もありつつ、コロナで飲食店が振るわなかったのもある。今後…
2023.10.19
日本は半導体王国とも呼ばれ、30年ほど前は全世界の半分以上を半導体を作っていた時期があった。だが、韓国や中国に追い抜かれてしまい、半導体の分野から撤退することになった。また、カーナビも最初は日本にしかなく、シェアも高かった。最初に技術を発明するものの、シエアが下がって撤退するというのが「技術で勝って普及で負ける」ということだ。
2023.10.19
リサイクル、リユース、レトロ、リスキリング……昨今のトレンドとなっている経済行為を英語にするとREが冠につく経済行動が多いことが分かる。それらをし総称して「レコノミー」と呼ばれている。今後は足元の資源、人材、知的財産を再構築するモデルに移行する。自己の利益を極大化する行動基準を持つホモ・エコノミクスから…
2023.10.13
さまざまな企業が競合に負けぬように広告を出稿するなか、スウェーデンにあるオートリーという乳製品メーカーが自社の広告枠「競合企業に」「無料で」提供する取り組みを始めた。オーツミルクを中心に扱うオートリーは、自社が支払った広告スペースのうち半分を、同じように乳製品の開発に取り組むライバル企業に無償で提供することを決め、コラボする企業を…
2023.10.13
2056年に日本の食の風景は様変わりする。人口が1億人を割って65歳以上が全体の4割に迫まり、食に携わる産業に大きく影響を与えることになる。農林水産政策研究所のシミュレーションでは、一日1人当たりの摂取エネルギーは、2017年の1907キロカロリーから2050年には1648キロカロリーまで減少すると予想…
2023.10.13
ずっと成長を続けているアメリカの1995年から2022年にかけての成長率のGDPは年平均2.4%。労働力人口が平均0.92%増している。経済成長とは働き手と1人当たり生産性の伸びの掛け算だ。もしも移民不在で計算した場合、労働人口の増加は0.27%増にとどまることとなり…
2023.10.12
マイノリティ・リポートという映画で空間に画面を映しながら、ジェスチャーで操作する場面があった。似たようなことが近々できるようになるかもしれない。アップルが発表したVision ProのPV映像では、外側の世界もカメラで取り込んでいるので、ARのようになっていた。操作が目やジェスチャーでできるようになるため…
2023.09.29
第一生命経済研究所の試算によると、2050年度に介護保険で「要介護」か「要支援」となる人は941万人と2020年度から4割近く増える予想だ。その際「介護職員」は302万人必要だが、今の就業構造を前提にすると6割の180万人しか確保できず、122万人も足りない計算になる。介護を必要とする人は増えるのに、介護のサービスを提供する人の人材が足りなくなるのだ。
2023.09.27