趣味のためのスペパサービスが盛り上がる【月刊よげんの書2023年8月:よげん3】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は8/25に行われた「月刊:よげんの書8月号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

目次

趣味のためのスペパサービスが盛り上がる

トランクルームをクローゼットに

スペパとは、スペースパフォーマンのこと。コロナ禍の中で趣味が増えた人が多く、スペースを有効に使おうというきっかけになっているという。新型コロナ禍でトランクルーム需要が急増し、2019年比で7%も価格が上昇している。趣味や保管目的での利用が増え、都心部にある屋内型トランクルームの普及も進行し、クローゼット替わりに使う人が増えている。

  • コロナ下で人気が高まったアウトドア用品の保管
  • 職場近くに借りて、自転車通勤のために利用。
    • 駐輪場の他、出社するために着替えるスペースとしても活用しているらしい。
  • 盗難やいたずら対策のために、大型バイクを保管

広まったり、深まった趣味のために、トランクルームには以下のような使い方をしている人がおり、トランクルームもスペースパフォーマンスのための新しい使われ方をしている。

コンセプト賃貸が増加

家そのもののスペパとして、際だった特徴をもたせた賃貸住宅が増えている。趣味のためにスペースのパフォーマンスを高めていく提案をするコンセプト賃貸だ。建築の段階から防音性能を高めたり、キャットウオークなどペット専用の設備を設けたりする物件のことだ。入居する人はみな同じ趣味を持っているので、近所付き合いからコミュニティーが生まれることもあるという。志向性が高いコンセプトのために、入居者を探すのが難しいのかと思いきや、ネットやSNSの普及により共通の趣味を持っている人同士が声を掛け合ったり、検索することで入居者が集まりやすくなっている背景もある。

ミュージション

部屋は全戸が高い防音・遮音性能がある、音楽好きの人のための賃貸住宅だ。好きな時に楽器を弾くことができる。ミュージションはシリーズ化されており、中には共有スペースとして地下にライブが可能なエンタメスペースを有する物件もある。

ESTARIST

自転車好きの女性向けシェアハウス。サイクリングコースがある多摩川から近い立地にあり、自転車保管のためのトランクルームや整備のための作業場を併設する。

ガルガンチュア

9戸全てが異なる趣味に特化した賃貸住宅。ゴルフシミュレーター付きの部屋やボルダリングの壁がある部屋、陶芸スペースがある部屋など様々なニーズに応えている。

趣味に特化したマーケティングの参考になるかもしれない。

趣味が変わるごとに引っ越す人が現れるかもしれない。趣味によって住むところが変わるような。バーチャルとしてはSNSで趣味を介してに集まったり情報取集し、フィジカルをベースにしてネットワークができれば、行き来ができるようになる。一種のOMOかもしれない。

「月刊よげんの書2023年8月号」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください。

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この記事を書いた人

ドゥ・ハウス 広報部 マネジャ
聞く技術研究所 所員。

DINKS。夫婦で在宅することが増えたので、いかに家を快適にするかを考え中。

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