放置竹林の竹が「家畜の餌」に変わる【月刊よげんの書2023年7月:よげん10】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は7/21に行われた「月刊:よげんの書7月号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

目次

放置竹林の竹が「家畜の餌」に変わる

放置竹林が問題になっている。竹は成長が早い植物で、山を覆うくらいになってしまう。だが、伐採するのにもお金がかかり、所有者は困っている状況がある。

現在、ウクライナ侵攻の影響もあり、家畜の餌が高騰

輸入、円安も重なり、かなり高騰している。畜産農家は非常に苦しい状況にある。その問題を解決するために、竹から作ったエサに注目が集まっている。竹を細かく砕き、乳酸菌を混ぜ込んで発酵させると豚が食べられる餌になるのだ。竹からつくる餌は食物繊維が豊富で腸によく、豚小屋のニオイ軽減や、くせのない豚肉の味にも繋がっているという。さらに、消化のよい餌のため、豚の育ちが良くなり、一般的なエサと比べた場合、餌の量も減量されるという。それで年間4000万以上もコスト削減できる農家もあるという。

竹のエサを作ったのは、飼料などとは異なる分野である、木材加工業を営む会社の社長だった。7年前に竹から何か作れないかと考え、エサを作ることに至った。しかも、エサの原料は田舎に多く存在している放置竹林。伐採するとした数百万円かかるが、それを無料で伐採しているので竹林の所有者からは感 謝され、一方で原料を無料で調達できることから、双方によい循環になっている。

役に立たない、捨ててしまうものを価値を変えて、今足りないところに提供していく流れになっている。

「月刊よげんの書2023年7月号」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください。

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この記事を書いた人

ドゥ・ハウス 広報部 マネジャ
聞く技術研究所 所員。

DINKS。夫婦で在宅することが増えたので、いかに家を快適にするかを考え中。

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