「推し活」女子が高齢化する【別冊:よげんの書 ― Wの時代 ~ 女性市場の歩き方を考える:よげんその4】

生活の変化や経済・環境の変化など、社会課題を背景に少し先の生活を考えるためのマーケティングセミナー「月刊:よげんの書」の別冊版として、「Wの時代 ~ 女性市場の歩き方を考える」を開催しました。日本の消費の中心にいて、今後日本の生産性向上のキープレイヤーとなる40代~50代女性と共に取り組むマーケティングに焦点を当てたセミナーです。

世界でダイバーシティの重要性が叫ばれ、女性活躍が進んでいる中、日本においては40代~50代の女性への注目がまだ少ないのが現状です。セミナーでは、40代~50代の女性の現状や課題、これから取り組むべきマーケティングについてお伝えしました。今回の記事では、セミナーで発表された内容をご紹介します。

目次

「推し活」女子が高齢化する

「推し活」というと若年層のイメージがあるかもしれないが、最近は年齢層が上の人も「推し活」をしている人が増えてきているらしい。推し活している人は人生が楽しくなったと回答する人が多いとのこと。ハルメク生き方上手研究所の50代〜80代の女性調査によると、現在「推し」ている人・もの・ことがある人は35.2%だった。「推し」にお金を使っている人の割合は7割近くで、平均金額は年間9万円となった。遠征やチケット代、本、雑誌など、推し活の経済効果はかなりありそうだ。

調査結果はないが、40代、50代の人も「推し活」している人は多いと感じている。ジャニーズやエグザイル、韓流など、様々なところで「推し」がいる人がいそうだ。推し活のインサイト=提供される満足、価値を紐解くと、色々なマーケティングのデータになるのではないかと思う。

DOさんと話をするとき、推し活についての話題になることも多い。DOさんの中では宝塚に「推し」がいる人もいる。遠征に行き、たくさんの舞台を見ている。「推し」について聞けばたくさん教えてくれるが、SNSで積極的に発信しているかというと、そうでもないように思う。だから、目にする機会も少ないのではないか。推しは「人」だけでなく「商品」もありえる。企業がちゃんとファンの声を聞き、メディアでその結果を発信するコミュニケーションも必要だろう。

消費アクティビズムでも、自分が共感した商品や企業に対しては応援購入をする「バイコット」があり、そうではない商品や企業は「ボイコット」するといわれている。バイコットは「推し活」ともいえる。この会社は私の価値観に合っている、と思えばお金をかけるのだ。「推し活」のインサイトを調べてみたら興味深い結果がでそう。

「別冊:よげんの書 ― Wの時代 ~ 女性市場の歩き方を考える」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアしていただけるとうれしいです

この記事を書いた人

ドゥ・ハウス 広報部 マネジャ
聞く技術研究所 所員。

DINKS。夫婦で在宅することが増えたので、いかに家を快適にするかを考え中。

目次
閉じる