インフレがフードロス削減を浸透させる【月刊よげんの書2022年8月号:よげんその10】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は8/19に行われた「月刊:よげんの書8号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

目次

インフレがフードロス削減を浸透させる

生活者の意識が高いフードロス

凸版印刷・ONE COMPATH「Shufoo!」 が2022年5月に行ったアンケートによると、75%がフードロス削減について意識しており、68%が実施もしている。食品の値上げがフードロス削減への意識に影響があると回答したのは6割。値上げによってフードロスを減らし、買いすぎないようにしようという意識が働いているように感じる。
無駄にものを変えない。買った食品に対しても、最後まで使い切ろうと思う。悪くない話である。モノの値段が上がる、必ずしも悪ではない。

規格外食品の活用広がるが

「規格外品」を仕入れてネットと直営店で販売している東京都大田市場の「みためとあじはちがう店」が好調だという。他にも、未利用魚、低利用魚を販売しているところがある。未利用魚、低利用魚は釣った魚の中で、通常の流通では売れない魚だが、料理してみればおいしいもの。美味しい調理法も行きわたるようになり、流通するようになってきている。加工食品として活用する自治体もあり、千葉県いすみ氏では網にかかってしまうシュモクザメを焼売に加工して売ったり、神奈川県小田原市ではシイラでカルパッチョを作り、通販で販売したりもしている。今まで捨てていた食品を活用しよう、という方向になっている。インフレで値上げしていく中で、工夫していく意識が生活者や流通業者に高まっている。

2022年8月中に2万商品も値上げする。そんなに多いのであれば、フードロスを意識しなければいけない量だ。ドゥ・ハウスは主婦をネットワークしてマーケティングのお手伝いをしている。何を気にしているかを聞くと、一位がフードロス。身近で、自分でなんとかできることなのと、気にしているけれども、できていない部分で、解決できていない人が多い問題でもあるように感じる。インフレはいよいよポジティブな行動に移せるきっかけになるかもしれない。

インフレも悪いことばかりではない、ということだ。

「よげんの書8月号」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください

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この記事を書いた人

ドゥ・ハウス 広報部 マネジャ
聞く技術研究所 所員。

DINKS。夫婦で在宅することが増えたので、いかに家を快適にするかを考え中。

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