人材への渇望感が拡大する【月刊よげんの書2022年8月号:よげんその8】

ドゥ・ハウスでは毎月「よげんの書」セミナーを開催しています。

「よげんの書」では日本国内に限らず、世界の経済、政治、エンタメなど、多角的な視点とデータで「今」何が起きているのかをご紹介しています。時代の流れを捉えることで、企業や個人がマーケティングに取り入れるべき時代のテーマを掴むヒントを得る一助になれば、と願っています。

今回は8/19に行われた「月刊:よげんの書8号」で発表された内容をご紹介します。よげんの書は大久保氏と舟久保のテーマ発表&コメントで構成されており、開催報告ではセミナー中に取り交わされたコメントなども記載します。

目次

人材への渇望感が拡大する

大企業ほど人材不足を感じている

エン・ジャパンの調査で「現在、人材が不足している部門はあるか」という質問に対し、大企業ほど人材不足を感じているという結果が出た。1000人以上いる会社の95%が「不足している部門がある」と回答した。たくさん従業員が在籍しているのに関わらず、人材不足だという。人材不足の理由は、「退職による欠員」「中途採用での失敗」がトップ2だった。人が辞めた後、そこのポジションを埋められていないのだろう。日本はメンバーシップ型の採用をしており、俗人的な働き方をしているので、一人が辞めるとその業務内容が分からなくなってしまう。その点でより人材への渇望感が出てきているのではないか。

対応は「人材採用の強化」がトップ。人材の争奪戦が激化

人材不足に対する対応の一位は「人材採用を強化」だった。だが、たくさんの企業が人材不足を補うために、人材採用を強化すると、人材の争奪戦が激化していくだろう。人材採用が強化された結果、魅力を感じた人が転職すれば、そこを埋めるために、人材が足りなくなり、また採用が必要となる。そんな循環が起こるだろう。日本が中々できなかった流動化が実現できるようになるかもしれない。

人的資本と言われており、人材はコストではなく、資本だといわれている。政府も人的資本に関する情報開示を企業に求める動きも始まろうとしている。企業にとって開示することは大変なことではあるが、やるべきことであるし、資本を大切にしている取り組みを明文化しないと、人はいなくなってしまうのだろう。日本以外の国は人的資本でしっかり価値を生み出しているので、そういう環境にする必要がある。

「よげんの書8月号」の動画アーカイブはこちらから。ぜひお申し込みください

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この記事を書いた人

ドゥ・ハウス 広報部 マネジャ
聞く技術研究所 所員。

DINKS。夫婦で在宅することが増えたので、いかに家を快適にするかを考え中。

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