社内でアクセス解析の問い合わせで、最近増えてきているのが「メールやキャンペーンのランディングページにURLを載せたいのですが、キャンペーンごとにアクセス数をカウントすることはできますか?」という内容です。
Google Analyticsでは、元々参照元・参照元メディアの項目があり、どのサイトからの流入かを特に設定することなく確認することができますが、メールからのアクセスなどはこの項目で詳細に確認することはできません。 特定のURLに対するアクセス数を把握したい場合は、Analyticsのカスタムキャンペーン機能を使うことで解決できます。
カスタムキャンペーン機能
サイトのURLにパラメータを付与することで、Analyticsの「集客」-「キャンペーン」の項目に数値を反映させることができます。
パラメータの種類は以下のものがあります。
- キャンペーンの参照元(utm_source)※必須
検索エンジンやメール配信元、サイト名などの参照元を指定します。
- キャンペーンのメディア(utm_medium)※必須
どのような広告メディアからの流入かを指定します。email、social、display、banner、cpcなど指定の文字を利用すると、Analyticsは流入区分を自動で認識してくれます。
- キャンペーンのキーワード(utm_term)
有料検索広告のキーワードをトラッキングする際に利用します。
- キャンペーンのコンテンツ(utm_content)
同じURLを参照するが、そのリンクの形式が異なる場合(画像とテキスト、広告文が異なるケース)にそれぞれを区分するために用います。
- キャンペーン名(utm_campaign)
キャンペーン名を指定します。
例えば、https://www.dohouse.co.jpというサイトのリンクに対して
- A・B・Cという広告媒体を利用
- メディアはAとCがメールとバナー、Bがメールのみ
- キャンペーン名は20151201
とする場合は
https://www.dohouse.co.jp?utm_source=A&utm_medium=email&utm_campaign=20151201
https://www.dohouse.co.jp?utm_source=A&utm_medium=banner&utm_campaign=20151201
https://www.dohouse.co.jp?utm_source=B&utm_medium=email&utm_campaign=20151201
https://www.dohouse.co.jp?utm_source=C&utm_medium=email&utm_campaign=20151201
https://www.dohouse.co.jp?utm_source=C&utm_medium=banner&utm_campaign=20151201
という5つのURLを作成して、各広告媒体にリンクを設定してあげれば、Analytics上でどの広告媒体のどのようなメディアから流入があったのかを把握することができます。
パラメータが長くなってしまった場合は、URL短縮サービス(
https://goo.gl/)を使うと、メール文がすっきりまとまると共に、どんなパラメータを用いているのかをユーザに見られる心配がなくなります。
Analyticsの画面上だと以下のような表示になります。

メニューでは「集客」-「キャンペーン」-「すべてのキャンペーン」を選択してください。

キャンペーン名での集計値です。utm_campaignで設定している値が反映されます。

キャンペーンの参照元の集計値です。utm_sourceで設定している値が反映されます。

メディアの集計値です。utm_mediumで設定している値が反映されます。(写真はemailの他にbannerを設定しています。)

このように参照元とメディアをかけ合わせた値なども確認できます。
カスタムキャンペーンを使うことで、様々な媒体を使ったキャンペーンを実施しても、どの媒体からのアクセスが多いのか、どの媒体のどのアプローチ方法が効果的だったのかを把握しやすくなります。ぜひご活用ください。
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