- 事実新聞とは
- 生活者の購買現場をじっくりと観察、店頭で起きていることを「事実」データとしてクイックにお届けし、メーカーをはじめとする企業のマーケティング活動をサポートする情報誌です。当ブログでは誌面のコーナーごとに抜粋して紹介します。新聞紙面は以下より閲覧・ダウンロードができます。
毎週欠かさず新聞に折り込まれるスーパーのチラシ。主婦はどのような目線でチラシを見ているのだろう。今回は2014年5月のチラシから、主婦が何を見ているのか探った。
5月 チラシ特売データ | |
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タイトル | 瀬戸内フェア |
チェーン | 山陽マルナカ |
売出し開始日 | 2014年5月22日 |
チラシ折込日 | 5月22日木曜 10:00頃 |
天気・気温 | 曇 最高22.8℃ 最低14.4℃ |
家族構成 | 本人(37) 夫(36) 長男(10) 次男(7) |
心のつぶやき~主婦から見たチラシ~
- 珍しい食材との出会いは、新しいメニューの挑戦につながる
- 瀬戸内の魅力的な物がたくさんあり、チラシをみて楽しい
- 地域を応援する姿勢は共感が持てる
新年度が始まり2ヶ月が経つことから、夫や子ども達の疲れを心配している。また、岡山に親族が住んでおり親近感のある地域を特集されたことで、興味を持ってチラシを見ている。
珍しい食材との出会いは、新しいメニューの挑戦につながる
チラシを全て見たうえで、最も欲しいと思った商品として「鰆の切り身」と答えている。岡山県の親戚から送られてくる「鰆の西京漬け」を思い出し、そのまま塩焼きにするか、西京漬けのたれを購入し、懐かしい味を楽しむか悩んでいる。普段スーパーに並ぶことのない商品が出てきたことで新しい調理に挑戦する意欲が見られる。
瀬戸内の魅力的な物がたくさんあり、チラシをみて楽しい
この主婦は、鰆や旬の食材だけでなく「広島式お好み焼き」、「瀬戸田レモン アイエルロール」、「讃岐夢豚」などこの地域の特産品や、ご当地ブランド商品など多数の商品をじっくりと見て興味を持っている。普段行くことやテレビなどで取り上げられることが多くない地域の商品を見つけることで、チラシを見ることが楽しくなっている。
地域を応援する姿勢は共感が持てる
「瀬戸内周辺のメーカー自慢の商品」や「瀬戸内ブランド認定品」にも注目している。瀬戸内の企業や商品を応援するスーパーの姿勢に共感をするとともに、自分が普段食べている商品がどこで作られているかなどにも興味を示している。普段、商品のブランドなどは気にしても、工場の場所などはあまり気にすることがないことに気がついた。
瀬戸内フェアの様な珍しい企画は、じっくり見る中で多くの発見をするとともに、「スーパーに行きたい」という気持ちを強くする効果がある。日常の食卓を考える主婦にとってスーパーに行くことが楽しくなるこうした企画は、毎日の生活を楽しくしていく上でとても効果的な企画だ。そして、スーパーに行くことを楽しみにしてくれるお客様が増えることは、売り場に並んだご当地商品だけでなく、様々な商品に触れてもらう機会が増えることにつながるだろう。
- 分析方法
- ドゥ・ハウスのフィールドマーケターである主婦の「DOさん」が、『チラシ折込日の天気・気温』および『チラシ画像データ』を見て、日々の生活シーンを元にイメージデータを作成した。尚、チラシ画像上の番号はある主婦がチラシを見た際の視線の動きを示している。チラシの情報は全国500 チェーンの中から厳選した16 チェーンのチラシ「紙面」「タイトル」情報や約20,000 店のチェーンストアの所在情報を収集・公開している全国チラシ情報サービスセンターから引用した。