「Generation C」の波が迫っている!若年層のテレビ離れと次世代マーケティングの必要性。

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Photo by pestoverde

若年層のテレビ離れの原因とは?

若年層のテレビ離れが深刻です。あるデータによると1日の接触時間は30代で2時間半、20代では2時間、10代では2時間を切っており、70代の視聴時間が5時間越えであるのに対し、大きな開きがでてきています。その背景には様々な要因がありますが、主に聞こえてくるのは下記のようなものです。 (1)オンライン視聴が増えた (2)見たい番組がない (3)仕事で忙しくて時間がない (1)は避けられない事実でしょう。インターネットの普及により動画サービスの利用が増え、スマートフォンによって移動などの隙間時間もオンラインに接触できるようになりました。見たいときに見たいものがみれる環境が整ったことで、生活者のニーズや行動が変化してきたのだと思います。 (2)はテレビというデバイス自体の需要が低下したということもありますが、見たい番組がない=テレビ番組のコンテンツ力低下という事実もあると思われます。一方で昨年話題となった「半沢直樹」など、視聴率40%越えの番組が存在していることから、面白い番組とそうでない番組への反応が極端に現れるようになってきたともいえます。 (3)は共感できる意見ではありますが、そもそも今に始まったことではありませんし、10代の視聴時間減少の説明にもなりません。むしろ(1)のような環境変化によって限られた生活者の時間の奪い合いがもたらした結果と考えるほうが自然です。 上記のような背景を踏まえると、コンテンツ力の低下というよりはテレビというデバイスが若年層のライフスタイルに合わなくなってきていると考えることができます。

「Generation C」次世代を捉えるマーケティングを!

では、テレビ離れが進んでいる若年層はどのようなライフスタイルなのでしょうか? 月間ユーザ数が10億人を突破したYouTubeを支えるユーザ層は「Generation C」と呼ばれています。「Generation C」とはデジタルデバイスが生まれたときから身の回りにあるデジタルネイティブから構成されています。「Generation C」のネーミングは、以下4つの特徴からきています。 ・創造性がある(Create) ・他人のために情報を集約してまとめている(Curation) ・ネットワークによって繋がっている(Connecting) ・コミュニケーション好きである(Communicating)   SnapCrab_NoName_2014-2-20_2-40-9_No-00   消費力の高い主婦・シニアをターゲットとして捉えている企業はとても多いですが、ネットワークでつながり、クチコミの主導権を握っている世代の波はすぐそこまで来ています。今まさに新しい価値観とライフスタイルを持った世代に対するマーケティングを考える時なのです。

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