店頭・広告・WEB上には、商品をアピールするためのキャッチコピーが溢れています。生活者が惹かれ、購買行動を起こすキャッチコピーやプロモーションはどのようなものでしょうか?
今回の調査では、2019年に調査した「商品のキャッチコピー」に関する調査結果をさらにパワーアップさせ、【食品/飲料/日用品/化粧品】などの商品カテゴリ別に調査しました。
調査サマリ
- 食品で最も興味を惹かれるキャッチコピーは「売り上げNO.1」
- 「売り上げNO.1」は約半数以上が購入経験あり
- 女性の商品購入のきっかけ「ネットのクチコミ」が昨年トップ5位圏外から3位へ上昇。コロナ禍の影響か
食品で最も興味を惹かれるキャッチコピーは「売り上げNO.1」
商品パッケージや広告のキャッチコピーで、商品に興味を持ったことがあるか商品カテゴリ別に聞きました。食品カテゴリで見ると、「売り上げNo.1(31.8%)」、「クチコミランキング1位(22.4%)」、「満足度〇%(18.5%)」「医師がすすめる(15.7%)」が上位となりました(図1)。

その中でも「医者がすすめる」は、60代で21.5%・50代で18.5%と、他の年代にくらべて5ポイント以上高くなっていました。年代が上がるほど医者への信頼感が高いといえるのではないでしょうか。
「医者がすすめる」に興味を持つ人のコメント(ピックアップ)
- 医者が勧めるのは安心感と信憑性がある(60代女性)
- 専門の人がいいと言うのなら信用出来そうなので(50代女性)
- 専門家が勧めるのだから間違いない(50代男性)
「売り上げNO.1」は約半数以上が購入経験あり
キャッチコピー別に実際に商品を購入したことがあるか聞きました。「購入したことがある」と回答した割合が食品カテゴリで最も高かったのは、「売り上げNo.1」で53.7%となりました。次いで、「クチコミランキング1位(32.2%)」、「満足度〇%(27.5%)」という順になりました(図2)

女性の商品購入のきっかけ「ネットのクチコミ」が昨年トップ5位圏外から3位へ上昇。コロナ禍の影響か
様々なプロモーションについて、購入のきっかけになったことがあるか聞きました。女性の中で「よくある」「まあある」と回答した項目が多かったのは「試供品、サンプルで気に入った(45.4%)」「家族のすすめ(38.7%)」「割引クーポンで試して気に入った(37.1%)」の順になりました。
過去に行った2019年9月の調査と比較すると、トップ5位圏外だった「ネットのクチコミ」が今年は上位3位になっています(図3)。
感染症拡大の抑制に伴う行動制限で外出することを避けるため「ネット通販」など家で買い物を済ませる頻度が増加しているといわれています。それが「ネットのクチコミ」が商品購入のきっかけの上位になった要因のひとつと考えられるのではないでしょうか。
(単一回答・2019年調査n=455 2020年調査n=452)

調査項目
【商品パッケージや広告表現について】(食品、飲料、サプリ・健康食品、日用品、化粧品)
- 商品パッケージ・広告で、選択肢のような表現をされていたときに、興味を持ったり、商品に目が行ったりしたものを教えてください
- これまでに、商品のパッケージ・広告で、選択肢のような内容が記載されていたものを購入したことはありますか
- 購入の決め手になったものに、広告表現が影響していると思いますか
- 先ほど、購入したことがあるという広告表現はどこで見たものでしたか
- 広告表現について、購入の決め手となった理由を教えてください
【商品購入のきっかけ、商品広告について】
- 「直近1年以内に買ったもの」についてお聞きします。下記の選択肢で購入のきっかけになったことはありますか
- 「どこでもらったサンプルやクーポンか」、「どのような商品だったか」、「サンプルやクーポンがなかったら購入しなかったか」など、サンプルやクーポンに関するエピソードを教えてください
- 食品・飲料に下記の表記があったとき、魅力的に感じるものはどれですか
食品とは別の商品カテゴリとして「飲料」「サプリ・健康食品」「日用品」「化粧品」についても同様の設問でデータを取得しました。各カテゴリの詳細な数値は下記からダウンロード可能です。
<アンケート概要>
「商品のキャッチコピー」に関するアンケート
●調査期間: | 2020年9月19日(土) ~ 9月23日(水) |
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●調査手法: | ドゥ・ハウスのインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用。全国に住む20代~60代の男女を対象に有効回答を894人から得た。 |
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