総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、ドラッグストア(DRG)、ホームセンター(HC)などで発行される折込チラシを分析することで、店頭での販促企画を知ることができます。
今回は、2020年1月の大寒に関するチラシに注目しました。
1月には、「お正月」という大きなイベントがありましたが、「大寒」にはどのようなチラシ提案が行われたのか。また、各社のチラシはどのような結果になったのでしょうか。
調査サマリ
- 1月のスーパーのチラシで最も多い企画は「お正月」。新型コロナウイルスについてのチラシの目立った掲載は見られなかった
- 「いちご」は青果だけでなく、お菓子類やスイーツでの掲載も多い。2日間ある「いちごの日」には多くのチラシで掲載される
- 「大寒」企画掲載は昨年と比較してほぼ同数であった。来年の大寒は平日となるが、チラシ促進に変化は起こるのか
1月のスーパーのチラシで最も多い企画は「お正月」。新型コロナウイルスについてのチラシの目立った掲載は見られなかった
2020年1月にGMS・SMのチラシに掲載された企画は「お正月(324件)」が最も多く、次いで「その他の○○の日(173件)」「受験(70件)」「節分(61件)」「風邪対策(19件)」の順となりました。(図1)
また、2020年1月にGMS・SM・DRG・HCのチラシに掲載された「風邪対策」は、53件となりました。昨年の2019年は49件で、大きな差は見られませんでした。新型コロナウイルス関連の記載もチラシ紙面にはほとんどなく、2月には品薄となったマスクやアルコール消毒液も1月末のチラシでは掲載されていることから、チラシにおいて即時的な対応は見られませんでした。
「いちご」は青果だけでなく、お菓子類やスイーツでの掲載も多い。2日間ある「いちごの日」には多くのチラシで掲載される
1月のチラシ企画で『その他○○の日』の内容をみると、最も多かったのは「大寒(32件)」で、「成人の日(27件)」「1月15日 いちごの日(21件)」「1月5日 いちごの日(19件)」が続きます(図2)。
特に2日間ある「いちごの日」はどちらも多くのチラシで掲載されていました。青果だけでなくいちご味の菓子類やスイーツなどを掲載し、1つの企画としての掲載される事例も多く見られました。
「大寒」企画掲載は昨年と比較してほぼ同数であった。来年の大寒は平日となるが、チラシ促進に変化は起こるのか
「大寒」の企画掲載回数は昨年の2019年と比較して横ばいとなっていました。(図3)
直近2年は大寒(1月20日)が週末付近だったため週末チラシで提案できたが、来年は大寒(1月20日)が水曜日となります。そのため平日チラシで企画を行う、もしくは少し早めに週末チラシで提案する等の対応が必要になるかと思われます。
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<アンケート概要>
「1月のスーパーの大寒のチラシ」に関する集計分析
●分析対象: | スーパーなどの新聞折り込みチラシの企画内容について集計分析。2020/1/1から2020/1/31の総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、ドラッグストア(DRG)、ホームセンター(HC)の計50企業のチラシを対象。対象となったチラシ枚数は441枚。 |
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