共働きが増えているからでしょうか、「時短」というキーワードで、様々な調理家電やキッチングッズを目にするようになりました。今回の調査では、日々の調理実態を探り、さらに圧力鍋(電気圧力鍋、電気調理鍋)にフォーカスをあて、使用状況や魅力について定性調査で深掘りしていきました。
調査サマリ
- 女性が平日の夕食の調理にかける時間は、「15分~45分未満」で約6割を占めている。「3品」作る人が39.8%と最も多く、調理する際に重視している点は「栄養バランスが良いこと」が65.2%と最も高い
- 自宅で使用している調理器具は、「フライパン」が83.0%と最も高く、今回の定性調査でテーマとした「圧力鍋」の使用率は27.8%、「電気圧力鍋・電気調理鍋」は5.9%
- 「圧力鍋」や「電気圧力鍋・電気調理鍋」の満足点は、「時短になること」が半数以上と最も高い。使用状況は、「料亭のようなご飯を炊けるのが魅力」「外出の予定がある時にも、肉じゃがが放置で調理できる」など
女性の平日の夕食調理時間は、「15分~45分」が約6割を占める
平日と休日で夕食を作るかどうかを聞いたところ、女性は「平日も休日も作る」が72.6%だったのに対し、男性は33.8%となり、その差は38.8ポイントとなりました。さらに、平日に夕食を作っている人のうち、男性の平日の夕食の調理時間で最も多かったのは、「15分~30分未満(51.1%)」であったのに対し、女性は「15分~30分未満」「30分~45分未満」がそれぞれ約3割、合計して約6割を占め、女性の方が調理時間が長いという結果になりました。
自宅で夕食を作る人で夕食に作る品数については、女性は「3品(39.8%)」が最も高く、次いで「4品(21.8%)」となりました。一方男性は、「2品(41.3%)」が最も高く、次いで「3品(30.8%)」となりました。


さらに、普段自宅で調理を行っている女性が調理する際に重視している点は、「栄養バランスが良いこと(65.2%)」が最も高く、次いで「美味しく調理すること(57.5%)」と続きます。一方、男性は「美味しく調理すること(46.2%)」が最も高く、「栄養バランスが良いこと(36.8%)」と続き、男性と女性で、1位と2位が逆転しています。

自宅で最も使用されている調理器具は、「フライパン」で83.0%と最も高い
自宅で夕食を作っている人が使用している鍋は、「フライパン」が83.0%と最も高く、次いで「玉子焼き器(38.3%)」「土鍋(36.9%)」と続きます。全体的に、男性に比べて女性の方が高い割合となっています。なお、今回の定性調査でテーマとした「圧力鍋」の使用率は27.8%、「電気圧力鍋・電気調理鍋」は5.9%でした。

圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋の満足点・使用状況
圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋を使用している人に、圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋の満足点をきいたところ、「時短になること(53.0%)」が最も高く、次いで「時間を掛けずに調理することができること(44.6%)」、「手間がかかる料理が楽に作れること(34.7%)」と続き、時間や手間の軽減といった点で満足されていることがわかります(図5)。

定性調査でも「IHでタイマーをかければ他のこともすることができるので、忙しい時間帯にはありがたい」という、時短調理がメリットになっているようです。しかし、単に「時短」だけを圧力鍋に求めているわけではなく、圧力鍋を使うことを楽しんでいる様子も伺えました。以下、定性調査のコメントを抜粋して紹介します。
IHでタイマーをかければ他のこともすることができる
圧力鍋を使うようになったきっかけは、テレビでカレーや肉じゃがが時短でできるというのを見たのがきっかけで、もう10年くらい使っています。カレーや肉じゃが、煮物は15分くらいで、できるので重宝しています。IHを使っているので、タイマーをかけることができ、重りが回ったら、あとは弱火で4分にすればいいので、他のことをすることができ、忙しい時間帯にはありがたいです。(40代女性)

料亭のようなご飯を炊けるのが魅力!
圧力鍋を利用すると、胚芽米のもつ甘さを、より引き出せるのではないかと思い、秋田県産の胚芽米を使ってご飯を炊きました。材料は秋田県産胚芽米4合、ミネラルウォーター、備長炭、日高昆布、日本酒少々です。お好みで黒米を少々加え、強火で火にかけ、シュッシュシュッシュ蒸気の音がしだしたら弱火で3分間。3分たったら火を止め、その後最低でもそのまま20分間蒸らします。料亭のようなご飯のできあがりです。とびきりおいしいご飯を炊けるように、ミネラルウォーター、備長炭、日高昆布、日本酒少々、黒米を少々加えました。(60代男性)

外出の予定がある時にも、肉じゃがが放置で調理できる
今日は、午後1時から町内の婦人会で集まりがあり、帰宅は、3時以降なので、圧力鍋で肉じゃがにしようと計画していました。肉じゃがの材料は、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、白滝、豚肉、調味料は、醤油、酒、砂糖、みりん、粉末和風だしです。さっそく、野菜を切り、肉じゃがの調味料を入れ 圧力鍋で調理しました。蒸気がでてから3分間、後は放置で約40分間で仕上がりました。最後に、味を整えて仕上がりです。じゃがいもは、煮崩れがなく味が染みて美味しく仕上がりました。工夫したところは、圧力鍋に入れる調味料は、控えめにします。もし、味が薄かったら、醤油や砂糖で味を整えます。(50代女性)

買い物にいけなかったときでも家にある材料で美味しくできる!
雨で買い物に行けなかったので、家にある材料を使って圧力鍋で作る事のできる料理を考え、ジャーマンポテトを作りました。材料は、じゃがいも、玉ねぎ、ベーコン、ウィンナーです。材料をそれぞれ切り、塩コショウと顆粒のコンソメ、水を上からかけて、蓋をして電子レンジで8分温めます。こだわったところは、ベーコンだけではなく、色々な味が染み出るかなと思いウィンナーも入れてみました。(50代女性)

取得項目
- 回答者プロファイル:(性別、年代、未既婚、居住地、職業、勤務形態、家族構成)
- 平日や休日の夕食調理の有無
- 平日と休日の夕食調理の時間
- 夕食調理時の品数
- 調理する際に重視している点
- 自宅で使用している鍋
- 自宅で使用している鍋の使用頻度
- 圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋の満足点
- 圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋を購入したきっかけ
- 圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋を使用してから変化したこと
- 【定性調査 なまごえ!】圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理を使用したきっかけ・満足点
- 【定性調査 なまごえ!】圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理とその他の鍋の使い分け
- 【定性調査 なまごえ!】圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋を使用することでの変化
- 【定性調査 なまごえ!】圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋の使用状況
<アンケート概要>
「調理器具・調理家電」に関するアンケート
●調査期間: | 2018年5月31日(木)~6月27日(水) |
---|---|
●調査手法: | ドゥ・ハウスのインターネットリサーチサービス『なまごえ!』を利用。20代~60代の男女を対象。 定量調査と定性調査を実施。 【定量調査】弊社モニター1,000名に対し、アンケートを実施。 【定性調査】WEBアンケート回答から「普段から圧力鍋や電気圧力鍋・電気調理鍋を使用して調理している方」18名に、定性調査(なまごえ!)を実施。圧力鍋・電気調理鍋の使用状況や魅力について詳しく聴取。 |
全調査結果(ローデータ・集計データ)無料ダウンロードお申込みフォーム