毎シーズン様々な新商品が発売されています。それら新商品をどのように知っているのか、多くの企業が実施しているサンプリングプロモーションは購入の後押しになっているのかなど、生活者の実態を探ります。
調査サマリ
- 20代の新商品認知経路は、「SNS」が他の年代と比べて高い
- 約7割の人が新商品購入を迷った経験がある
- 新商品を迷わずに購入した理由は「サンプルで知っている」がトップ
- 7割以上の人が、サンプルを受け取った後に商品購入した経験がある
20代の新商品認知経路は、「SNS」が他の年代と比べて高い
新商品を認知する経路について聞いたところ、全体でみると僅差で「店頭でみかけて(69.3%)」「テレビCM(69.0%)」がトップ2となりました(図1)。
しかし、「Twitter、Instagram、FacebookなどのSNS」については、年代ごとの差が大きくなりました。20代は57.8%と非常に高く、30代と比較すると26.0ポイント、40代と比較すると41.0ポイントも高い結果になりました。若者向けへのプロモーションはSNSでの認知獲得が重要なことがわかります。

約7割の人が新商品購入を迷った経験がある
食品や日用品の新商品を購入時に迷うことがあるか聞いたところ、全体でみると「よくある(18.1%)」と「ときどきある(49.2%)」合わせて67.3%と約7割となりました(図2)。

また、食品や日用品の新商品を購入時に迷う理由は、全体でみると「味や効果が、自分の好みにあうかわからないから」が圧倒的に高く、80.0%となりました(図3)。新商品を購入するときには多くの人が躊躇した経験があり、その背景には商品の中身(味・効果)が分からないことへの心配や実際に触れて、使ってみないとわからないといったことあるようです。食品・日用品という高単価ではないものであっても、触れて、使ってみて中身が分からないときにはトライアルするハードルが高いことがうかがえます。

新商品を迷わずに購入した理由は「サンプルで知っている」がトップ
新商品を迷わずに購入した理由を聞いたところ、女性については、「サンプルですでに味・品質を知っている(43.9%)」と高く、「価格が安い(26.9%)」「知人・友人からのすすめ(25.9%)」と続きます(図4)。自身でサンプルをもらったりなどをして商品を知ったり、友人知人の薦めがあると、新商品を躊躇なく購入できる様子が伺えます。

7割以上の人が、サンプルを受け取った後に商品購入した経験がある
サンプルをもらったことがある人に、その後に商品を購入したことはあるか聞いたところ、全体では7割以上の人が「ある」と回答しています(図5)。サンプルを受け取るとその後の購入にも結びついているようです。多くの新商品がサンプリングプロモーションをされていることからも、企業にとって一定の効果を見ていることが予想されます。

取得項目
- 新商品の認知経路
- 食品や日用品の新商品を購入するときの迷い
- 酒、ソフトドリンク、調味料、菓子、化粧品、洗剤やヘアケアなどの日用品の新商品について気に入らないかの迷い
- 食品や日用品の新商品を購入するときに迷う理由
- 食品や日用品の新商品を迷わず購入した理由
- 店頭や路上でサンプル、試供品、商品そのものをもらった経験の有無
- WEBやSNSで、サンプルや新商品プレゼントに申し込んだ経験の有無
- サンプル等をもらった後に、その商品を購入した経験の有無
- サンプル等をもらった後に、その商品を複数回購入した経験の有無とカテゴリー
- 興味を持った新商品を購入しようとしたときに困った経験
<アンケート概要>
「新商品とサンプリング」に関するアンケート
●調査期間: | 2018年5月22日(火)~5月25日(金) |
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●調査手法: | ドゥ・ハウスのインターネットリサーチサービス『myアンケートlight』を利用。全国に住む20代~60代の男女を対象に有効回答を833人から得た。 |
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