聞く技術研究所

女性役員候補者が不足する【月刊よげんの書2023年12月:よげん7】

プライム市場上場会社は独立社外取締役を3分の1以上選任することが要求されており、そのため、近年、社外取締役の需要が増加している。社外取締役のなり手が不足していることもあり、兼任している人が増加傾向だ。東京証券取引所に7月1日時点で上場する3772社を企業統治助言会社のプロネッドが調べたところ…

2024.03.18

企業のAIシフトが始まる【月刊よげんの書2023年12月:よげん6】

AIが理由の人員削減は全米で今年8月までに約4000人にのぼり「AI時代」到来に向けた人材の流動化が始まった。アメリカにあるコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは7月に公表した調査で、生成AIの普及により、2030年までに米国の仕事(労働時間ベース)の29.5%が自動化される可能性があると指摘した。そうすると、2030年までに全米で1200万人の職業転換が起きる…

2024.03.15

祖父のジャケットを欲しがる若者が現れる【月刊よげんの書2023年12月:よげん3】

消費を煽るブラックフライデーでに対抗したキャンペーンとして、メルカリはリユース、リサイクルなどを推進するサスティナブルな消費を促す「グリーンフライデー」キャンペーンを実施した。渋谷では11月24日、ファッションショーのランウエーを若い男性モデルが歩き、「おじいさんのジャケットを利用しています」というアナウンスが流れていた。フリマアプリのメルカリが開いた「新作ゼロ」の…

2024.03.01

若者に席を譲った方がうまく行くことが増える【月刊よげんの書2023年12月:よげん2】

今、注目を集めているのがイスラエルとパレスチナの問題だ。アメリカはイスラエル寄りの政治姿勢をとっているが、アメリカ国内では世代によって意識の差が出てきている。ハーバード大学などが実施した世論調査によると、中高年がイスラエルを支援することに賛同していることに対し、若者は支持者が少なかった。本事象のみでなく、戦争、格差、政争、気候変動など…

2024.02.28

ゼロインフレのノルムが変わりだす【月刊よげんの書2023年12月:よげん1】

多くの先進国は毎年、モノやサービスの値段が平均で2%ほど上昇してきた。IMFによると、物価はこの30年間で米国や英国は2倍、ドイツは1.7倍になった。日本だけが1.09倍とほぼ横ばいにある。事業者は顧客離れを警戒し、売値の据え置きに腐心したことにより成長は鈍った。また、労働者も雇用不安などからベースアップといった賃上げを求めなかった。日本は世界でも珍しい、「ゼロインフレのノルム」が支配する経済を…

2024.02.28

テレワークにより治安が悪化する街が現れる【月刊よげんの書2023年11月:よげん3】

米国を代表するリベラルな気風の都市、西部カリフォルニア州サンフランシスコ市が苦境に陥っている。今まで新しいテクノロジーが生まれている場所だったが、街には注射針や空き缶が転がり、麻薬使用者とみられる人が奇声を上げている。治安が悪化し、主要駅前にも人影がまばらだ。

2024.01.29

SDLへの移行はやっぱりAppleが早かった【月刊よげんの書2023年11月:よげん2】

アップルの業績をアプリ販売や音楽配信などのサービス部門が下支えする傾向が強まってきた。これまではものの売り上げが大半だったのが、iPhoneやMacだったが、販売は不振になっている。モノが売れなくなってきているのだ。11月2日発表した業績では、売上高全体に占めるサービス部門の比率が通期で初めて…

2024.01.25