聞く技術研究所

大手からベンチャーへの転職が流行る【月刊よげんの書2023年12月:よげん8】

厚生労働省によると、2020年に入社した大企業の大卒社員は3年以内に4人に1人が辞めたという。10年前の5人に1人よりも多い。企業は残業時間の削減など、職場環境の改善で引き留めようとするが、社員には響いていないようだ。オープンワークの投稿からの分析によると、職場の法令順守意識は高まっており、待遇面の満足度は上がっているが、20代の成長環境としては下がっている。成長環境が待遇より…

2024.03.21

女性役員候補者が不足する【月刊よげんの書2023年12月:よげん7】

プライム市場上場会社は独立社外取締役を3分の1以上選任することが要求されており、そのため、近年、社外取締役の需要が増加している。社外取締役のなり手が不足していることもあり、兼任している人が増加傾向だ。東京証券取引所に7月1日時点で上場する3772社を企業統治助言会社のプロネッドが調べたところ…

2024.03.18

企業のAIシフトが始まる【月刊よげんの書2023年12月:よげん6】

AIが理由の人員削減は全米で今年8月までに約4000人にのぼり「AI時代」到来に向けた人材の流動化が始まった。アメリカにあるコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは7月に公表した調査で、生成AIの普及により、2030年までに米国の仕事(労働時間ベース)の29.5%が自動化される可能性があると指摘した。そうすると、2030年までに全米で1200万人の職業転換が起きる…

2024.03.15

祖父のジャケットを欲しがる若者が現れる【月刊よげんの書2023年12月:よげん3】

消費を煽るブラックフライデーでに対抗したキャンペーンとして、メルカリはリユース、リサイクルなどを推進するサスティナブルな消費を促す「グリーンフライデー」キャンペーンを実施した。渋谷では11月24日、ファッションショーのランウエーを若い男性モデルが歩き、「おじいさんのジャケットを利用しています」というアナウンスが流れていた。フリマアプリのメルカリが開いた「新作ゼロ」の…

2024.03.01

若者に席を譲った方がうまく行くことが増える【月刊よげんの書2023年12月:よげん2】

今、注目を集めているのがイスラエルとパレスチナの問題だ。アメリカはイスラエル寄りの政治姿勢をとっているが、アメリカ国内では世代によって意識の差が出てきている。ハーバード大学などが実施した世論調査によると、中高年がイスラエルを支援することに賛同していることに対し、若者は支持者が少なかった。本事象のみでなく、戦争、格差、政争、気候変動など…

2024.02.28

ゼロインフレのノルムが変わりだす【月刊よげんの書2023年12月:よげん1】

多くの先進国は毎年、モノやサービスの値段が平均で2%ほど上昇してきた。IMFによると、物価はこの30年間で米国や英国は2倍、ドイツは1.7倍になった。日本だけが1.09倍とほぼ横ばいにある。事業者は顧客離れを警戒し、売値の据え置きに腐心したことにより成長は鈍った。また、労働者も雇用不安などからベースアップといった賃上げを求めなかった。日本は世界でも珍しい、「ゼロインフレのノルム」が支配する経済を…

2024.02.28